【城の崎にて】作者って誰だったっけ・・・。サラダ記念日も。
先日、友人に『城の崎にての作者、覚えてる?』と唐突に聞かれました。
『習った!・・・白樺派しか出てけーへん(笑)誰やっけ?!』と思い出すのに苦労したので、その時のお話を少し。
そもそも、なんでその話になったか?
友人が家族で(仕事の用事だったか旅行だったか忘れてしまった)島根~鳥取~兵庫へ移動中だったとの事。
兵庫北部へ移動中に、『城崎』という文言が書かれた看板を見つけた友人一家。
車内で『いや、城の崎にてやん!』と盛り上がったらしく、作者を思い出すのに一苦労したとの事でした。
※ちなみに城崎という地名は、城崎温泉や城崎マリンワールドが有名な、兵庫県豊岡市にあります。
城の崎にての作者は・・・
『志賀直哉(しがなおや)』です。
なんで白樺派が出てくるのに思い出されへんねんって思った方、正解。
「城の崎にて」は、志賀直哉の短編小説・随筆。1917年5月に白樺派の同人誌『白樺』に発表。日本の私小説の代表的な作品の一つとされており、心境小説としての趣が強い。
せっかくなのでもう少し。冒頭の文章です。
山の手線の電車に跳ね飛ばされて怪我をした、その後(あと)養生に、一人で但馬(たじま)の城崎温泉へ出掛けた。背中の傷が脊椎カリエスになれば致命傷になりかねないが、そんな事はあるまいと医者にいわれた。二、三年で出なければ後は心配はいらない、とにかく要心は肝心だからといわれて、それで来た。三週間以上――我慢出来たら五週間位いたいものだと考えて来た。
さらっと書いてるけど、電車と接触事故してますよね。大事故。
ちなみに私の好きな歌人・歌集について
ちなみに、私は『俵万智(たわらまち)』さんの『サラダ記念日』が好きでした。
俵万智(たわらまち)
1962年大阪府生まれ。87年『サラダ記念日』を刊行、空前のブームを起こす。他の歌集に『かぜのてのひら』『チョコレート革命』『プーさんの鼻』『オレがマリオ』など。他の著作に『愛する源氏物語』など。
サラダ記念日
「この味がいいね」と君が言ったから七月六日はサラダ記念日――口語を使った清新な表現で“与謝野晶子以来の天才歌人”と話題になった鮮烈の第一歌集。280万部のベストセラー!
「『寒いね』と話しかければ『寒いね』と答える人のいるあたたかさ」
にわか中のにわかなので、今ぱっと思い出した短歌がこれしたが、国語で習って覚えている人は多いのではないでしょうか。
城の崎にてからかなり脱線してしまいましたが、(笑)
友人に『城の崎にての作者、覚えてる?』と唐突に聞かれた事で、頭のすみっこにある知識を必死に呼び戻す作業がとても面白かったです。
国語で習った好きな作家、歌人、詩人などなど、他にも聞いてみたら面白いの沢山出てきそう。